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きまやのきまま屋

日常、本、映画、猫のこと。主婦で趣味人のきまやがきままに書いてます。たまにライター。

マルチ商法を知らなかった私が勧誘されたみたいだけど、本能だけで断った話

ネットワークビジネス(マルチ商法)に勧誘された話

こんな記事を読みました。→今までに知ったネットワークビジネス(マルチ商法)系の怪しい勧誘パターンを晒してみる

 

これを読んで思い出したことがあったので、書いてみます。

ちょっと記憶が曖昧なところがあるかも?だいぶ前のことなので…。手口も何も知らなくてマルチであることに気づきもしなかったけど、結局は引っかからなかった話です。

 

あれは私が社会人一年生だった十数年前、二歳下の男の子・Aくん(仮名)が「転職するぞー!」と言い始めた頃。

「転職先に面白い先輩がいるから今度会わせたい!」と言われ、すわバンドマンか詩人か芸人か演劇人か(そんな人とはだいたい紹介で知り合うので疑問は抱かず)、と待ち合わせ場所に行ってみたらそこにいたのはなんかビジネスマンっぽい人。今までと毛色が違う…!?

 

とにかくよく喋る

色々な話を聞かされました。たいていは成功話、あとは人情話。「友達の彼女が事故で顔に大怪我を負ったけど、俺の友達は見捨てずに結婚した」という話が印象に残っています。あれが嘘だったならだいぶ失礼な話ですが(見捨てないとか当たり前じゃん、と当時は思った)、「彼にはお金があったからケガも治してあげられたんだよ!」と力説されて「よかったですねー」とほのぼのしていました。

 

あと化粧品についての説明を軽くされて「この技術はすごく革新的だから信じていない人もいるんだけど、ものすごく体にいいものなんだよ。だってそもそもこれを開発した技術者が、自分の娘のために作ったものなんだからさ!」と言われ、内心で「北大に行った元カレが遺伝子組み換え食品について力説していた理屈と丸かぶり…!」と思っていました。これは言いませんでしたけど。

 

全体的にお金の話だったので不労所得について説明され、「ロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」っていう本知ってる?」と聞かれて「高校の時の教師がバイブルにしてるんで読みましたw」(これほんと。卒業生にまで布教して回っていた教師がいた)って言ったら軽く絶句され、「まあとにかくこれからの時代は不労所得ダヨネ!」みたいな感じでお開きに。

 

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

 

改訂版とか出ている本なので、今だに人気があるんでしょう。

 

 

帰り際にはAくんと、「不労所得って言ってもさー、私を育ててくれたのは親の勤労所得だしねー」みたいな話をしていました。

ただAくんは音楽家として大成したいという夢があったので、かなりやる気マンマン。作曲とかに時間をかけたかったみたいです。

 

Aくんは善意の人だった

今にして思えばAくんは絶賛カモられ中で、でも本人は気づいてなくて、私がお金がなくて仕事も辛い…という状況なのを知っていて善意で誘ってくれていたんだと思います。

善意っていうのは本当です多分。私たち今だに音楽ネタでメールやりとりする友達ですし。途中で気がついたのでもう仕事の話だけはするのをやめたけど、彼女ができるたびに恋愛相談とかめっちゃされ続けていました。

洗脳されてたのね、っていうことです。

 

ただ私としては、「君もやってみない?」の一言がなかったので特にしつこく誘われているとも感じず、「転職先って化粧品メーカーなん?化粧品のサンプルあったらちょうだい~」とか言ってました。

「積極的に誘わないで食いつくのを待つ」という手法を展開されたわけですが、逆に「これだけ喋っておいて誘われないってことは…この話ただの自慢!?」みたいに思ってました(平和)。

 

ちなみに数日後にサンプルもらったけど、肌に合いませんでした。敏感肌なんですよ、私

 

その後もう一度Aくんの友達に引き合わされたんですが、その友達にドン引きした(仕事に関係ない話でアホなことをのたまった)のを契機に、その職場ロクな人間いないんじゃ…?と感じました。そこでAくんに「もう職場の友達は紹介してくれなくていいよ☆」と言ったので、私への勧誘話はそこで立ち消えになりました。

 

そもそも私はファザコンゆえに「私もお父さんと同じく勤労所得で生きていくよ!地道に働いた方が褒めてもらえるよ!」と思っていたので、あまり不労所得に惹かれなかったというのも理由です。

 

あの時はマルチ商法をそもそも知らなかった、けど

ところで大学で、「ネズミ講が流行っているから儲け話には気をつけろ」みたいな話は聞いていたけど、そういうのが回っていたのはだいたいは商学部の人たちで、文学部な上に授業以外で大学に関わっていなかった私はこれに誘われたことはありませんでした。

これは本気の犯罪なやつです。現金を巻き上げられるタイプの。

だから一応知識として「今お金を出せば後で増えるぞ」みたいな話には注意はしていたんですが、化粧品を介在していたので、それ(Aくんの転職先)がネズミ講に近いものだと気が付かなかったんですね。

 

というか、マルチ商法とかネットワークビジネスについて何も知らない状態でした。

そのすぐ後に実家の近所のおばさんが始めて、その時に母親に教えられて知りました。おばさんが始めたのはAで始まるやつでAくんが始めたのはNで始まるやつですが、仕組みが一緒っぽかったのでそこで気が付きました。

 

結局Aくんはサイトを作ったりするからってバイト先(せっかく音楽関係だったのに)を辞めて、「この仕事はどこでもできるから」と言って実家に帰って行ったので、「あぁ、儲からなかったんだね…」と思って見送りました。

 

 

今は冷静に書いていますが、気がついた当時は「若者の夢を食い物にするビジネス許すまじ」とものすごく憎みました。だってAくん、こっちにいた方がまだ音楽できてたのに。実家周辺ライブハウスなくて嫌だから田舎から出てきたんじゃなかったっけ?

 

これを読んだ人の中には「友達ならAくんの目を覚ましてやれよ!」と思うかもですね。私もけっこうそう思います。ただ1年前にAくんから告られてお断りした上での友達関係だったので、「あんまり熱く接して再燃されたら困る。未来の彼女さんに任せよう」という保身だけで、Aくんを引き止めず見送りました。私もかなり身勝手な人間です。

 

それでも、人の夢見る純真さにつけこんで話を広げていくあのビジネス、本当に滅びればいいと思います。

そして私はあまり純真じゃなかったから引っかからなかったのかもね…と思っています。いいんだか悪いんだか。

 

 

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