昨日の続きです。思い返してみると後半の方がアタリが多かったかも?

- 作者: トルーマンカポーティ,Truman Capote,村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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カポーティは学生時代に『遠い声遠い部屋』を最初に読んで、そんなに好きじゃないと思っていたのは間違いだった。一気読みできない繊細さ。カポーティの自伝っぽい要素もあって、幼少期の儚さが胸に迫る。
レビュー書いています。
読書感想文にも書評にもならない駄文を書き散らしていいかしら。以前書いたこの記事。【読書】綿矢りささんが王様のブランチに出てましたね! - きまやのきまま屋ここで...
春樹おじさんによる新訳。旧訳読んだのがかなり昔すぎて新鮮に読めた。フラニーの神経症っぽい感じがいい。こういうことで苦しんでいる人は現代にも多いだろう…。最後の5ページは神懸かってるなぁ!受話器の持ち方の描写が好きだ。
ハリポタとGoogleの邂逅というか、古典の冒険譚が現代に蘇った感じで、古いものと新しいものの融合、利用。Google社員が魔法使いのようでパソコンで全て分かるかと思いきや最後は田舎町で手仕事だったり、楽しい。
知的活動についてあれこれ。文章の端々に知性を感じる…たまにヨレてたりするんだけど、リズムがいいのもあって意味はスルスル分かる(ということが外国語でも起こる、ということが書いてあるけど、体現してなさる)。散歩、知識よりも思考。
今まで読んだ道尾作品で一番好きかもなくらい迫力があった。スタイリッシュなのより田舎&方言の流れの方がうまい?切ない誤解とどんでん返しに驚かされた。仕組みが凝ってる。

うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話
- 作者: 阪口裕樹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: 単行本
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ありがちな会社員批判でもなく、うつの話題だけど暗すぎず読みやすい。志賀島に来てたんだなぁ。半端な夢を諦めるために一回やってみるっていい手法だ。
レビュー書いています。
三畳一間のアパートで元ヤクザ幹部に教わった、「◯◯がない仕事だけはしたらあかん」という話 | STORYS.JP 最近この記事で紹...
こんな題名で経済本。元金均等返済とか単利と複利とか根保証とかサンクコストとか機会費用とか、理解してなかったことだらけで勉強になった…契約書読めないなら契約したらいかんね、ほんと。
直木賞候補作になっている今作。千早茜は文章がうまいけど短編では展開がベタな作品が多い…と思っていたら、長編でかなりの力技きたこれ。恋愛体質の女性は共感するんじゃないかな。私はそうでもないんだけど、ハセオはいい男だと思った。
第151回直木賞にノミネートされている千早茜さんが、今日の王様のブランチに出ていましたね!京都ロケ(在住だそうです)、ショートカットが爽やかな女性でした。千早茜...
女子同士の無邪気かつ圧倒的な友情が始まって、でも環境の違いとか周りの反応のせいでうまくいかなくなるよね…と。それぞれの立場で辛いことはあるしどちらも頑張ってるしお互い好きな本も違うけど離れ続けていても友達でいた、というのが羨ましい。
現実は全然きれいじゃないよ、というところが書かれていて好感。こちらも直木賞候補作。
ネタ本かと思っていたらけっこうしっかりしたレトリックの解説で、うまく話せないと悩んでる人にもいいんじゃないのか。一つ一つを解体していけば怖い言葉なんてなくなる。
マジックワードを知っていると増田も捗ると思う…!
山本周五郎賞受賞作品。米澤さんの本気を見た。無駄のない文章にうっすらと伏線が張ってあって回収がスマートすぎる。これは直木賞獲ると思う。「柘榴」が好きだった。全体的に後味悪くて素晴らしい。
(追記・貫井さんがいるのを忘れてました。直木賞は貫井さんじゃないかと予想)
濃いどんでん返しが好きな人は直木賞作家・道尾秀介の『貘の檻』、現代風エンタメが好きな人は『ペナンブラ氏の24時間書店』がオススメ。
『その言葉だと何も言っていないのと同じです!』は、作文に悩むブロガー、上司が何言っているのか分からない人は読んだ方がいい。簡単な言葉に逃げないために、逃さないために。
こんな感じで上半期も楽しく読書できたようで、よしとする。下半期に何をするかと言えばそりゃ読書ですよ…!演劇にも行きたい(予定一つ)、ライブも行きたい(予定なし)。頑張って貯金中です。
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昨日、こんな記事を読みました。2冊しかカブってなかった&『聲の形』が気になる。2014年上半期発売のおすすめ本12冊 - ぐるりみち。2014年も半分が終わりま...