映画をオススメしてもらった!
一つ前の記事でスカーレット・ヨハンソンについて書いたら、そのつながりで?映画ネタで言及いただきました!
azanaerunawano5to4.hatenablog.com
本当に詳しい人が書いた◯選っていいよね…。
イヴォンヌの香り
1958年、フランスのレマン湖畔の避暑地に建つ、気品溢れる高級ホテルで、徴兵を回避するためにパリを抜け出してきた青年ヴィクトールは、謎めいた美しさを湛える女性イヴォンヌと出会う。
すぐさま激しい恋に落ちたふたりは、イヴォンヌの同伴者である医師のルネと共に、享楽的な日々に身を捧げていくが、その先には、思いも寄らぬ悲劇の結末が待ち受けていた・・・。
天然ビッチなイヴォンヌさんに男性陣が振り回される話。回想シーンでリアルタイムで恋に落ちるのは主人公の青年なんですが、まあビッチさんとハッピーエンドって難しいよね。
そして一番イヴォンヌを愛していたのは誰だったのか?どういう行動が愛の発露なのか?最後ねー、圧倒されます。
こちらは原作があります。それが今年のノーベル文学賞を受賞したパトリック・モディアノ氏(69)の、こちら。
歓楽通り
娼館で生まれ育った男と薄幸の娼婦との美しくも哀しい愛の物語を描いた作品。
これはもう一言に、「無償の愛」。私はこれが一番好きです!
でもこれはヒロインもめっちゃ性格よくて、主人公の無償の愛に対して「そこまで思ってくれるのはあなたしかいないから、私はあなたがいればそれでいい。私もあなたに愛を返したい」的なことを言うんですよ!
でもそれを受け入れないんですよね主人公は!!「キミにふさわしい男はもっと立派な男さ…」みたいな。なんでそこまで引いた構えなんだよぅ。
物語の最後のほうで最初のシーンの意味が分かる、という仕掛けになっていて、でも観ているうちに最初のシーン忘れていて「あぁ、ここでつながってしまうのか…」という絶望が味わえます。
髪結いの亭主
少年時代に豊満な女性理髪師に憧れたアントワーヌは、以来、女の理髪師と結婚する夢を抱き続けてきた。
中年を迎えた彼はついに美しい女性マチルダに出会い、見事、理髪店の主人に収まることに。
人間味に溢れた顧客たちにも恵まれ、愛に溢れた10年がすぎるが、ある雷雨の日、マチルダは……。
ちょっと『マレーナ』を思い出す、肉感的なヒロイン。
パトリス・ルコントの恋愛ものと言えば「仕立て屋の恋」(89)、「橋の上の娘」(99)も有名なのですが、私が一番好きなのは『髪結いの亭主』。
映像の色合いがめっちゃ綺麗なんですよね。そして終わり方の寂しさ…。どうして幸せなままでいられないのか?
列車に乗った男
銀行強盗を目論んだ中年男が、列車に乗って小さな町の駅に降り立つ。泊まる場所に困った彼は、元教授がひとりで暮らす屋敷に身を寄せる。男の計画を知った元教授は、その決行日が自分の手術と同じ日であると知り、ふたりには奇妙な友情を育まれる。
かなり映像は地味ですが、しみじみ味わい深い作品。
男の友情なら『ぼくの大切なともだち』もいいかも。ちょっとコメディになっているのでとっつきやすいのは『ぼくの~』かもしれない。
サン・ピエールの未亡人
これ、私が劇場で観た時は題名が『サン・ピエールの生命(いのち)』でした。なんで改題したんだろう?と思っていたら、どうやら「未亡人」という意味の"veuve"に、隠語として「ギロチン」という意味があるらしいです。
サン・ピエール島という死刑囚収容施設で、ある男性死刑囚に尽くしまくる管理人の女性と、それを見守る夫、という不思議な三角関係。この夫がいい感じにストーカーっぽくて!素敵です!
学生時代に『橋の上の娘』を観て、次にこれを観て「多分私パトリス・ルコントめっちゃ好きやん…」って気付かされた作品
好きそうな映画はありましたか?この週末はツタヤにGO!
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