きまやのきまま屋

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猫とか動物愛護センターとかボランティアとかについて、とりとめなく

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photo by 命は美しい

猫のことをぐだぐだと書きます

犬猫の殺処分が多い県に住んでいるので(最近ワーストワンではなくなったみたいですが)、自分の猫ではないとはいえ気になって、動物愛護センターに出入りしたりそこで知り合った猫ボランティアさんの保護ハウスに差し入れがてらお邪魔したりしていました、春頃から。

 

そこで「気立てはいいのに人慣れしていないから、家猫として修行中」「まだ離乳していないからミルクをあげるのが大変で誰でも飼えるわけではないけど、三ヶ月をすぎれば大丈夫」などという猫にたくさん出会いました。

(猫を完全室内飼いすることの功罪についてはここでは割愛。自宅は大きい道路に面しているので、外に出すことはできません。上下運動ができるような部屋のレイアウトを作り、リラックスできる場所を各部屋に作っているので勘弁して下さい) 

猫ボランティアと、動物愛護センター ・保健所 

季節が春だったこともあり、センターに持ち込まれる猫はとても多かったです。

猫を持ち込むという行為と言えば「保健所」を想像する人が多いかと思いますが、実際の処分はセンターで行われます。(設備の関係です)

 

持ち込む人は「引っ越すからもう飼えない」「手術してなかったから一気に増えちゃってもう無理」という無責任な人もいれば、「結婚してみたら夫が重度のネコアレルギーなことが判明、夫が救急車で運ばれて重症なので飼えない」「大家のおばあちゃんが十数匹の猫の面倒を見ていたけど他界、親戚なし」のように泣く泣く持ってくる人、更には「センターって新しい飼い主を探してくれるんでしょ?」という何も知らない人もいるようでした。

(地域によるし例外はありますが、だいたい長くても一週間ほど置いておくだけで、持ち込まれると即処分のようです。窒息死です。新しい飼い主を探してもらえる個体は、よっぽど健康か見た目がいいかのラッキーな子だけ)

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photo by midorisyu

 

そういう殺処分寸前の猫を引き出して、家で面倒を見て里親を探している猫ボランティアさん。個人での活動ですが、実はこれは誰にでもできることじゃなくて、「引き出していい」と認められている人だけが許されていることです。里親詐欺や虐待を防ぐため、そう決められています。

だからこそ、そこでしないといけない「命の選択」。全ての猫を引き出していたら、自分の生活や今面倒を見ている猫のQOLが低下するから。

 

それでも「猫が来ちゃったんだけど、懐いてるし色柄が可愛いから多分里親探せる。迎えに来れない?」ってわざわざ電話してくれるセンターの人。お仕事だから処分をしているだけで、本当は殺したくなんてない。

 

色々な人が、色々なことをしています。目立たないところで。知らなかったです。 

ペットショップ&ブリーダー  

けれどここで態度を決めるのが難しいこともあって、それはペットショップで買える猫。

私の友人はペットショップ派だったりするので、「ガラス越しに一目惚れ!」っていうのも悪くないと思います。それもまた運命。が、こちらは犬の話で。今回は猫の話を。

 

近所の大きなペットショップが猫を「とりあえず抱かせろ」商法をしているんですよね。

二ヶ月に満たない仔猫を親から引き離しているだけでも気の毒なのに、猫を見ている人がいたら「抱いてみてください!」ってすぐ連れてくるんですよ。

あちらも商売なのでしかたがないとは思うのですが。

タオルでぐるぐる巻きにして、うるさい店内に連れてこられて固まっている猫を客に抱かせて、「ね、おとなしいでしょ?飼いやすいですよー」って言うのは、嘘ですよね…。

 

仔猫は本来なら走り回るもので。暴れるもので。そうじゃないと病気だから病院に連れて行かないといけない、医療費がかかります。

「店内ではおとなしい(うるさい場所を怖がっているから)」という甘い言葉で…、買う人に罪はあまりないと言いたい。商法を変えてほしいなと思いつつ。

 

また、ブリーダーさんから買うという手もありますね。こちらも批判されることがありますが、私は賛成派です。私のアイコンの猫も、実はブリーダーさんから。

血統書付きの猫がいい人は確かな証明書をもらえるし、何よりその子の両親を知っている人から買えば、遺伝的な病歴や体重なんかが予想つきます。良心的なブリーダーさんなら、ずっと連絡を取って気にしてくれます。

私も「ここまで状態を報告してくれる飼い主さんも珍しい、5人に一人くらいしかいませんよw」と言われながらも、ずっと色々相談させてもらってます。

主に兄弟猫の状態なんかを教えてもらっています。同じ季節に同じ症状が出ていたりするので。

 

良くない生育状況で繁殖ばかりさせているブリーダーさんは問題ですけれど、そこは場合によりけり。 

猫ボランティアさんと「餌やり」さん  

そして猫ボランティアさんにも色々な人がいて…それすら崩壊寸前の県もあるようです。

猫ボランティアさんも、猫の扱いはうまくても対人間になると苦手な人もいらっしゃいます。そこは無理をせず、自分と今いる猫のQOLを第一に考えようというやり方は、私が見た限り浸透しているように思いました。

 

ボランティアをしているという噂が立つと家の前に猫を捨てていく非常識な人も現れるようなので、キャパシティーに問題がある人は問い合わせに対しても自宅を公表せずまず代表者を通してもらう、とか。

里親探しにおいては面会場所である自宅は早い段階で公表しておいた方が話が早いのですが、数段階踏んでもらう方が安全とのこと。

 

動物保護団体 Happy Porter

(福岡で一番大きい団体はこちらのようです)

 

ちなみにここで言う猫ボランティアさんというのは、いわゆる「野良猫に無差別に餌やりする人」ではありません。棲み分けが始まっています。

餌やりさんも猫にとっては生命線なんだろうけど、場所を選んでトイレや悪臭問題をちゃんとクリアしていない限り、ただの餌やりは猫を嫌いな人にとっては単なる迷惑・不愉快行為になりますよね。

 

お子さんが公園で「猫ちゃん!」と寄って行って噛まれでもしたら大変です。野良に噛まれると、雑菌によって腫れます。しかもずっと痛いですし跡が残ります。

 そうなると保健所に苦情を入れられても仕方がないため、大きな猫ボランティアさんの団体では、餌やりさんへの指導も合わせて行うようです。

 

餌やりさんも善意の人ではあるので対応が難しいと聞きますが、せっかく餌をあげて生きながらえさせて、後の始末をしないがために猫嫌いな人から苛められるような状況になってしまったら、その猫は幸せなのか?と…。

 

何が正解とか、ないんだろうな。でも無責任に可愛がるだけでいいはずがない。

だからまずは知ることから始めるしかないし、終生飼育と地域猫とを分けて考えていくことも必要だろう、と。

 

捨てられたという事実を認識できず人間を信じて甘えてくる仔猫も、何があったのか安易に触らせてくれない成猫も、安心できる場所さえあれば幸せになれる、はず。

そして、こちら人間側にも安らぎを与えてくれる。

 

こういうことを最近知ったばかりの上、立派な主義主張はない私ですが、幸せが増えるのはいいことだと思います。世の中のバランスにおいて。

 

 

そういった猫の可愛さについて、TNR活動について、そして地域猫・保護猫の実情を知った後の我が家の展開について(!)書こうと思っていたのに、たどり着かないままに長くなったので一旦終わります。

 

 

聞きかじった情報ばかりで恐縮ですが、もし興味を持たれた方がいたら、自分の住む地域の保護猫活動について調べてみると色々知ることができると思います。深夜の時間帯にそういう特集をしているテレビ番組も、最近はよく見かけます。

 

本来ならここでFacebook的文脈において「ペットショップに行く前に保健所・動物愛護センターへ!あなたとの赤い糸を待っている猫がいます!」みたいなこと書いた方がいいんだと思いますが…(笑)

選択は人それぞれなので無理はよくないだろ、野良猫あがり成猫はやっぱり少々扱いにくいぞ(仔猫は逆に扱いやすい!)、と私は思うので…まあ知っておいて損はない、くらいのノリで書かせてもらいました。

猫を飼いたいけどペットショップで数十万円も払えない…と諦めている人がいたら、参考になれるかもしれないです。里親になる場合は、今までにかかった医療費の実費を請求されるだけです!

 

書きたくなったら続くかも><  

愛別外猫雑記 (河出文庫)

愛別外猫雑記 (河出文庫)

(純文学系文学賞三冠王の笙野頼子さん、以前から猫好き作家さんとして知ってはいたのですが、十年以上前からTNR活動をされていたみたいです。このエッセイはオススメ。) 

 

 

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