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保護猫の預かりボランティアもどき日記その2~説明編

 猫

photo by hehaden

猫の預かりボランティア 

さてさて前回の記事でAさんと決裂後、いくら猫好きとはいえ素人がいきなり参入するには難しい世界なのかと思って(実際はそんなことないんですけど!私はタイミングが悪かった…)、保護活動はやめようと思いました。

寄付するとかAmazonほしいものリストからフードを送るとか、応援の仕方は他にもたくさんあるので。

が、ここでBさん登場。

 

BさんはAさんよりベテランで、私よりも20歳ほど年上の方です。

そもそもライライの時にAさんと連絡が取れず、ヘルプ的にBさんと連絡を取っていました。一時期はBさんからも「たくさん質問があるようだけど、猫の過去を知ろうとしても無駄なことよ」みたいなお説教を受けたりしていました。

 

でも私が「過去を知りたいのではなくて、保護された経緯や最初の病院での診断結果を知りたいのです。そういう情報がないと、より良いケアができなくないですか?」と控えめに反論したところ、「あー、Aさんけっこう適当なところがあるから情報足りてないのね…誤解してごめんなさいね」と和解した経緯がありつつ。

 

ライライをAさんにお返しした時の荷物に我が家の私物が紛れ込んでいた、という連絡がBさんから来て、保護猫たちを可愛がりがてらBさんのおうちに遊びに行くことになりました。 

様々なタイプの保護主さんたち、そして口説かれる私

ここで「猫ボランティア」をしている人たち(いわゆる保護主さん・センターからの引き出し権限を持っている人)の、色々な立場を説明したいと思います。

 

例えばもう一人の猫ボランティアの知り合い、Cさん。

彼女は「移動は猫にとって最大のストレス!トライアルは超慎重に!移動は最低限!」というやり方を貫いています。でもCさんは仔猫専門ですごく写真が上手なので、ブログを更新してさえいれば里親はすぐ見つかるようです。仔猫は場所慣れも早いです。

(今年に入ってから、既に30匹近くを里親さんに引き渡しています!)

 

けれど成猫だと、ちょっと事情が変わってきます。

Bさんは、成猫専門で保護活動をされています。Bさんのおうちは3部屋ほど猫部屋があり(エイズキャリアの子は隔離が必要なため、部屋を分ける必要があるので)、ケージが壁を埋め尽くすほどずらっと並んでいて、常時15匹程度の猫がひしめき合っている状況。

 

そういう感じなので、一匹一匹にかける手間と愛情がどうしても足りない、と。

またBさん的には「この子は甘えん坊だから、一匹飼いしてもらった方が幸せだろう」と思っている子でも、常時猫にまみれている状態から急に一匹になると、多大なストレスがかかるようです。

本来なら一匹で気ままに過ごすタイプの猫でも、この保護部屋に慣れてしまうことによる弊害がある、ということ。

 

あとは猫の権力争いによる餌の行き渡らなさ、も問題だそうです。強い雄はたくさん食べ、勝ち気な子は人の分まで食べる、そして気弱な子・体の小さい子がどんどん痩せていく…3部屋あるからどうしても目が行き届かない…。

以上二点が、Bさんのお悩みでした。移動のストレスがどうこう言っていられないほどの。

 

だから私がBさん宅に遊びに行った時、私物を返してもらってAさんの態度について謝罪され(Bさんのせいじゃないけど、同じ団体に所属する先輩として謝っていただけました)、次のセリフは

「うちの子を預かってみませんか?」でした。

 

上記の二点のお悩みを説明され、確かにそれは問題ですね~と私もかなり共感。

Bさんは引き渡し後のケアもきちんとするタイプで、「いかに良い状態で里親に引き渡すか」に力を注いでいらっしゃいます。

健康状態のケアはもちろん完璧、トライアル引き渡し時には観察レポートつきでお渡し、人馴れしていない子は絶対に募集記事を出さない、という徹底ぶり。

 

でもあれだけバトったAさんと同じ団体に所属するのは気まずいし、そもそも団体に登録するとしがらみが生まれて私のキャパを越える可能性があるので…とお断りしようとしたところ、Bさんから衝撃の一言!

 

「登録無しで、Aさんには内緒で、こっそりしましょう!」

 

…ですね!!!

 

というわけで、それから私はBさんが今イチオシに手をかけてあげたい子を短期間だけ預かる「預かりボランティアもどき」となりました。

主な目的は、苛められている子をいったん集団から引き離す、一匹飼いした時の猫の様子を観察する、痩せ過ぎな子に適量のフードをあげて適正体重までもっていく、などです。

 

全体的な「家猫修行」も兼ねてますかね。一度もTVを見たことがない猫もいるけど、未来の里親さん宅には多分きっとTVか、音の出る機器はあることでしょう。そこでビビりすぎては困る、など。

 

また、これを引き受けたのはその時に紹介されたイチオシの子のエピソードに、私がきゅんきゅんしちゃった、というのもあります><

 

さて、長くなってきたのでそのきゅんきゅんっぷりは、また次回に続きます。気長にお付き合いいただけると嬉しいです。

 

※お断り この一連の記事は私の個人的な記録のため、里親募集記事ではありません。ですので実際の猫の写真は載せず、人や猫を特定できそうな要素(実際の名前や保護の経緯)については一部伏せ、一部フィクションです。みんな嫁入り前ですので!

また何か気がついたことがあったら、この記事に追記していきたいと思います。

 

 

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