パンデミック悲喜こもごも
時期が時期なのでカミュの『ペスト』が本屋で売り上げランキング入りしてる(ていうかトップ)というのを見かけたり、
バズっているツイートで
感染症をえがいた五つの小説『ペスト』『白の闇』『コレラの時代の愛』『ザ・スタンド』『ドゥームズデイ・ブック』を中心に読書地図をつくりました。今後 #StayHome なんかで暇をもてあました場合などに見てください。#芋づる式読書MAP pic.twitter.com/MBmG09w37R
— 尾崎 🦇 (@ozaki_wolkig) 2020年3月30日
などという内容を見かけたり。
この中なら、コレラは読みました。
『コレラの時代の愛』とてもよかった。しかしそんなに病気がどうこう、という記述の記憶はなく、暑かったのと、年齢を重ねてからの純愛…???みたいなものの記憶しかないなぁ。読んだのは10年前なのです。
意外に読みやすかったのでみなさんもぜひ。
今、コロナ禍で暇になった人は読書しようよ!とは言いやすいものの(かく言う私は仕事がダイレクトに減りました!)、パンデミックものを読む? 今??
みたいな気分にもなるよね。
でも、このへんのを臨場感たっっっっぷりに読むなら、今しかないよね???
とりあえずいってみる?
白の闇 ジョゼ・サラマーゴ
ということで、思わず買ってしまいました。新刊パンデミック。疫病モノ。
書評家のトヨザキさんもオススメされていたので、つい…。
パンデミック小説といえば、河出文庫から復刊されたばかりの、ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの『白の闇』もオススメ。車を運転中、突然、視界が真っ白になる病を発症した男。この失明の病(ミルク色の海)が伝染していくことで社会に起きる、パニックや人間心理の変化を描いています。
— 豊崎由美≒とんちゃん (@toyozakishatyou) 2020年3月31日
私の読了ツイートは、こちら。
ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』読了。原因不明の失明が感染していく中で、初期に失明して隔離される夫に無理やりついていくまだ見えている妻。病棟パニックからの街パニック、どちらもきついものがある。良いディストピアだった。会話文に「」がないし改行も最低限な文体ちょっとクセになるね。
— きまや (@kimaya4125) 2020年4月2日
病棟パニック怖かった(涙)汚いの苦手だときっつい。。。あと犠牲になる系の話きらい。。。
街パニックになってからは、絶望はありつつゲームの世界みたいで、人の悪意が少なめになる分、気は楽になるけど事態は悲惨な。。。
ただ、ラストは収束して終わるので(ネタバレごめんなさい)、希望のある終わり方ではあった。
何をどうしたらいい、ということが書かれているのではなくて、パニック時にどういうことが起こりうるか、ということが書かれていた。銃が規制されている国でよかったよ日本…。
その他のパンデミック
パンデミックといえば、私の中ではこれ一択。ウイルス・パニックパンデミック!
こちらは有名かと思います。篠田節子さんは毎回筆力が高いというか、ぐいぐい引っ張っていく展開なので、とてもよかったです。
読みやすいので、日本文学で疫病パンデミックが読みたい方にイチオシ。
あと、私この『天使の囀り』がショックすぎて忘れられないんですけど、これはホラーですかね。精神崩壊パンデミック。
ネタバレ厳禁だと思うので、『悪の教典』や『新世界より』とかで貴志祐介作品は好きかも…な人はぜひ、と思います。
ネットで見かけたパンデミック小説
未読です。
あれ、コニーウィリスってSFでしょう?これも読んでいないかも。
その他、パンデミックらしいよ、と噂のものたち。
他にもいろいろあるみたいですが、私の知っているのはここまでです!未読も含んじゃったけど!
果たして今、パンデミック小説は「読み時」だろうか?
臨場感あふれすぎてて怖さ倍!というスリルを求めるなら、アリ。
たくさん読んで生きましょう^^
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