5月の海をフェリーで渡った。足元のずっと下で、水が掻き分けられて波が砕ける。なみが、なみだ。全てが水飛沫。
「短歌の目」6月も参加します!
1.青
何もかもただの夢だと繰り返す 翳りゆく部屋、青ざめる壁
2.梅
梅の実がなってる庭よ、あの日々よ 帰りたくなく、帰りたくあり
3.傘
雨傘に心も一緒に隠れたら 守られながら 耳を澄ませて
4.曲がり角
「終わり」だと、言われた時は無表情 「曲がり角まで泣いてたまるか」
5.しそ
しそだとかにんにくだとかネギだとか薬味好きすぎ 夫が笑う
6.紫陽花
庭に咲く青い紫陽花眺めつつ 母の嘆きを背中に受ける
7.つばめ
どこにまで行くんですかね。あのつばめ?行きたい場所が彼にはあるのね。
8.袖
袖をひくくらいじゃ何も伝わらない 私はいつも背中蹴飛ばし
9. 筍
いつまでも 「筍朝茹で山盛りのトラック」を見た話する祖母
10.たらちねの【枕詞】
たらちねの親も年老い淋しがり 湯水のように注がれる愛
怒り新党で見た斉藤斎藤さん
斉藤斎藤さんという人の短歌が面白くてびっくりしました。が、著書が見つからない…彼が短歌に目覚めたきっかけとなったらしい本はこれ。
- 作者: 小林恭二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/04/21
- メディア: 新書
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あと私は昔、有吉さんが言ってた三代目魚武濱田成夫が好きだったなぁ…大塚寧々さんと結婚した時は快哉を叫んだものですが、離婚してがっかり。あれ以来読んでないですね。作品と個人のプライバシーを切り離して考えられるほど大人じゃなかった頃でした。
そして最近、実家から学生時代の本をちょっとずつ持ち帰っているんですが、なぜか高村光太郎詩集を2冊持ってた。そもそも大ファンというわけでもないし、智恵子抄ですらない。なぜ。
- 作者: 高村光太郎,伊藤信吉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1950/11/22
- メディア: 文庫
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一冊は祖母にあげてきました。
ここで質問なんですが、ほむほむ(穂村弘)さんを祖母に薦めたいと思っているんですよ。祖母は少しずつ惚けてきた感じがあるので、何かの刺激になればと。
短歌で読みやすいもので、俳句をしていた真面目な祖母でもとっつきやすくて(でもほむほむの世界に浸れて)、できれば文庫本…何がいいと思います?
私エッセイばっかり読んでいるので、どれがほむほむ入門に最適なのか分かっておらず。よろしければ教えていただけると助かります><
- 作者: 穂村弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/10/06
- メディア: 文庫
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話を戻すと短歌です。毎月参加させていただき、感想をいただいたりもして喜んでいます。短歌のお題を見ると「今月も始まるぞー」と思う今日この頃。今回で五回目になります。
ちょっとは短歌というものを分かってきたのか、まだまだなのか…それにしても知らない世界を知ることができて、楽しい。
【前回の短歌】