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↑ ここではこうまとめたけど、正直、
この人の異常さは自己愛性パーソナリティ障害・NPD、というだけでは説明つかないかも?という点が多々ありました。
演技性パーソナリティ障害・HPD
それでちょっと調べていくと分かったんだけど、クラスターB群というパーソナリティ障害は、併発しやすいらしい。
クラスターB群とは→
B群は演技的,感情的,または移り気な様子を特徴とする。この群にはそれぞれ際立った特徴をもつ以下のパーソナリティ症が含まれる:
反社会性:社会的無責任,他者の軽視,欺瞞,自分の利益を得るための他者の操作
ボーダーライン:内面の空虚,不安定な人間関係,および感情の調節不全
演技性:他者からの注意への欲求および過度の情動性
自己愛性:自己誇大性,賞賛への欲求,および共感の欠如
ここで私が納得できたのは、「演技性パーソナリティ障害・HPD」という分類でした。
素人なりに調べてみます。
NPDとHPDの違いざっくり
自己愛性・NPDにとっての承認=優越感、特別視されること
演技性・HPDにとっての承認=注目・ドラマチックに扱われること
共通:承認欲求は強い、対人関係で混乱を招く
私が「この人はNPDだけではなくHPDも併発しているな」と思った言動は、具体的には
- 泣いてみせる
- 土下座してみせる(定番になるが、相手が飽きたらやめる)
- 基本的に誰にでもなれなれしい(店員さんにも態度はいいよ!)
- 何を言っても白々しく、芝居がかっている
- サプライズ好き(こっちの希望を聞かない系)
- 感動しい、感受性が高いふりをする(違和感がある)
- 自称イケメン?らしく、女性に冷たくした話をする
- 知り合ったばかりの人を盲信する、かと思えば、すぐ飽きる
- 人との繋がりを過大評価する(実際より親しいと思い込む)
- 対人関係が原因で仕事をよく変える
などでした。
とにかく、なんだか行動が不自然。そういう人はたまにいるけど、こんなに「芝居がかっている」と感じ続けたことは初めてでした。
緊張している時に不自然になる、とかではない。
常になんだかお芝居みたい。
実際にいろいろと演じてもいるんだろう。
普段は自己愛的に「上に立とう」とするけど、時に「芝居がかった泣き方・大げさな演出」で人の気を引く。
「特別扱いされたい」+「常に注目されたい」が同居している違和感がありました。
NPD単独では説明できない部分が、HPDの併発と考えるとしっくりくる。
例えば「共感はいっさいしてくれないけど、情動がないわけではないし、むしろ激しい方?」という違和感。
それはNPDだけではなくHPDも混ざっているから
「自分を演出するための情動なら、過剰なほどに見せる(情緒を見せることがカッコいいと思っている)」
という言動になるんだと思います。
「こういうことにすぐ感動しちゃうんだよね」「すぐキュンとしちゃう」という「こんな自分、いいよね」語りが多発。
他の人はいちいち言わないようなことを口に出す。
HPDは特に、他のパーソナリティ障害との併発が多いという話もどこかで読んだので、臨床的にもあり得る範囲なんでしょうね。
すみません、いくつか調べただけなのにだいぶ語ってしまった。
ここで挙げた具体例が、どこかの誰かの共感を呼べたら嬉しいです。
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