家のお金の話
前に読んだファイナンシャルプランナーさんの本で「奥さんのパート代を『子どもの小遣いくらいですから』って無いものにしている家庭があるけど、続いていればローン返済においては馬鹿にできない数字です」 って書いてありました。
とかく軽視されがちな、バイトやパート。
うむー。
釈然としないぜ。
そうだ、この感じあの本のあの夫!
本は読んでいて、前に観たドラマ版もよかった。
だからAmazonプライムビデオにある、『紙の月』映画版 。これを機に観ようかなって。
(不倫願望はありません)(横領願望もありません!)
この映画に出てくる夫が、いい感じに無神経でこちらの努力を全然顧みない行動を多発するんですよね!
契約社員になれた妻がお祝いにペアウォッチ買ってプレゼントしたら「こういう気軽につけられるカジュアルな時計が一本くらいあってもいいよね失くしても惜しくないし」(大意)みたいな発言をしたあげく、次の出張のお土産にめっちゃ高価なペアウォッチ買ってきて「これくらい良いものを身につけないとね!」って笑顔でさぁ…。
あの徒労感たるもの…グッとくる。
ドラマと映画の違いとか
映画版では、男性陣の影が薄くなっていたなぁ。夫と最後の待ち合わせはなくて、今ならまだ引き返せるのでは?という最後の揺れが減ってた。
彼氏の方もあっさり消えてしまう。いや、玄関のシーンは見応えあったからあれ以上できないのかもしれないけど。
いい役者だからこそ引き算の演出だったのかな。
その代わり、職場の女同士のやり取りが濃くなっててよかった。大島優子さん演じる若いチャラめな同僚とのロッカールームお喋り。小林聡美さん演じるお局の鋭い目線、からのまさかの嫉妬?蔑みかと思いきや羨望?はぁ、複雑。でもちょっと見守ってくれてるし止めてくれる。
小林聡美さんあっての宮沢りえさんのあの演技だよなぁと思った。
窓ガラスのシーン以降の怒涛さはすごかった。あの勢いを出すために、原作にあった色々を削ってあるんだと納得できる。
で、ラストが海外なのは共通しているんだけど、映画のラストにはある青年が出てきて。それはきっと主人公が少女時代に寄付をしていたあの少年で。あの少年がこうして青年になっているということは、寄付が生きたということで。
あの、やっきになって正義を貫こうとしたあの寄付が、独りよがりだと糾弾されたあの寄付が、彼を確かに助けたという証で。
現在の彼との間に言葉はないんだけど、かなり救われるよね、それは。
その点が救われたとしても、今の窮状は変わらないんだとしても。
こう思い返してみるとドラマの方のエピソードもいいものがいっぱいあったような。
友達の、母と娘の関係は映画では省かれていたな。
原作を読み返したくなる、いい映画でした!ドラマと一緒におすすめ!
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