きまやのきまま屋

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2017年上半期に読んだ中からおすすめ本10冊!フィクション、エッセイ、対談本(国内)

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写真はラッコだけど本ネタです。遅れましたが、2017上半期の読書まとめをします!おすすめ本を10冊紹介させてください!

今年の1~6月の間に読んだ本は84冊、その中から漫画含まず、なるべく刊行の新しいものを。

 

フィクション 

眠れない夜は体を脱いで (文芸書)

眠れない夜は体を脱いで (文芸書)

 

彩瀬まるを褒めるためにこの企画(読んだ本から好きな本紹介~)をやっている気がしてきた昨今です。 

けっこうハズレなく全作好きなんだけど、でもこれが、今までで一番好きかもしれない……。連作短編集としてのつながり方も華麗で、ハッとするし、もう彩瀬まる以外は無理して連作短編集書かなくてもいいんだよ?って思いますね。

そして一つ一つの主人公が生き辛そう、だけどなんとかなりそう、なんとかならない人もいるけどどこかに救いはある。

読んで。

 

 

月の満ち欠け

月の満ち欠け

 

実は初めて読んだ作家さん。でも知ってた。でもなんか避けてた。読んでみたらすごくよかったです!手触り的には、盛田隆二に似ている気がします。

 

一人の女が転生していく話で、それに振り回されたり愛したりする男たちの話。重なっていく時間と、駆け抜ける魂。それを色々な目線から組み立てていく。なんでそこに行く?っていうツッコミもありつつ、生まれ変わったら幼女なんだから確かに本人もびっくりだよね。

一途な純愛なんだけど、男のほうが望んでいなかったら怖い話かもしれない(望んでいるので問題なしです)。

ずっと待ってる。

 

こちら、今期の直木賞候補作になっていますね。あー、柚木さんの『BUTTER』もすごく意欲作だったので、どちらかでしょうか。宮内さんのはまだ読んでおらず。

発表は7月19日です。(記事書くのがギリギリすぎて、もうすぐ発表じゃないか!) 

 

 

やめるときも、すこやかなるときも

やめるときも、すこやかなるときも

 

結婚ネタです。不器用で家庭に事情がある女性と、過去に最愛の女性を亡くした家具職人の話。

読んでいる最中はちょっと強引かなーと思うところもあったんですが、後味がよかったです。なんかこう、リアル。

 

……あんまり自覚がないんだけど、私けっこう窪さん好きだな?以前にTwitter文学賞でも『さよなら、ニルヴァーナ』に投票したし。

個人的には、濃すぎてつらいなぁと思う作家さんでもあるんですけど。毎回、心臓をえぐってくる感じですね。

 

 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

もう紹介いらないですかね、本屋大賞1位かつ直木賞受賞作。やっと、やっとの直木賞だった恩田さん。学生時代から読んでました。嬉しい。

と言いつつ読むのが遅れて、今年に入ってから読みました。二週間かかるピアノコンクールの実況。恩田さんがすごく取材したらしいですよ。

 

世の中にはさぁ、確かに圧倒的な天才がいて、でもその一方で「元」天才も秀才も努力家の凡人もちゃんと一生懸命生き続けているんだ。

そういう葛藤と、音楽の表現が詩的なところ、因縁を絡めながら視点を切り替えていくところが良かったです。私は凡人が好きです。 

死ぬほど良かった。音楽好きな人は特に読むべし。 

 

 

その姿の消し方

その姿の消し方

 

堀江先生の新しいの出てる!と思ったらちょうど一年前に刊行されていて遅きに失した感じはありつつ、ものすごく浸って読みました。

 

昔の絵葉書に詩みたいなものが書かれていて、その葉書を収集しているうちに異国で本人の親戚にたどり着いちゃう、ちょっと不思議な話。

とにかく日本語が豊かで、詩もいいし、あぁ日本語すばらしいな…って思える一冊でした。

「読むという行為は、これはと思った言葉の周囲に領海や領空のような文字を置いて、だれのものでもない空間を自分のものにするための線引きなのかもしれない。」堀江敏幸『その姿の消し方』p73 

 

 

ビニール傘

ビニール傘

 

表題作ともう一作。似たモチーフが何度も繰り返されて、繰り返しかと思っていたら違ってて、違うと思ったら結局は似ている。なんだよみんなおんなじなのかよ。静かな行き止まりのゆるやかな温かい絶望。抜け出せない繰り返しを人は「貧乏」と呼ぶのかもしれない。

ラスト泣いたわ…。犬好きは泣くかも。今思い出してもちょっと泣ける。

 

芥川賞と三島賞の候補になっていたけど、どちらも獲らなかった一冊。ちょっと荒削り感はありますね、デビュー作ですし。しかもこの人、社会学者さんですよね。

目線が独特なかんじがしました。さらっと読めるけどゆらゆらする、よかった。 

 

 

また、桜の国で

また、桜の国で

 

第二次世界大戦の始まりの話。ワルシャワ蜂起の時点から。

主人公の立ち位置が難しく、性格は優しく、それがまた状況を難しくしていく悲哀でもあり。現場にいるということは、とても振る舞いが難しい。考えさせられる…じぶんならどうするのか、どの立場で誰を信じればいいのか。

 

歴史ものが好きな人に。この作者さんの『革命前夜』もよかったです。 

 

 

エッセイ 

まぬけなこよみ

まぬけなこよみ

 

女子は大好き津村さん。どこかの雑誌?で連載されていたほのぼのエッセイの単行本化で、お題が「時候の言葉」。

お題のせいあってか、回想している回が多かった気がします。津村さんの偏向的なマニアック加減と爽やかな子供時代(でもやっぱりちょっとひねくれぎみ)の対比が面白かったです。でも筋は通ってるんだよなぁ。

思い出しつつテンションがだだ上がったり下がったりする文章が、読んでいて楽しい。

休みの日にゆっくりと読み進める本を探している人に。 

 

 

猫のよびごえ (講談社文庫)

猫のよびごえ (講談社文庫)

 

昨年末に文庫化されていた、町田康の猫エッセイシリーズ!単行本自体はだいぶ前に出ていたっぽいですが、気がついたら文庫になっていました。

 

ここの保護猫、増減が激しくて覚えるのが大変です。大変過ぎてだいたいいつも踊ってる町田康。猫によって性格が違うことをしっかり見極めている、優しい視線が心地よい。

関連記事:猫エッセイで面白かったものをご紹介。猫の日だからね! 

 

 

対談本 

ご本、出しときますね?

ご本、出しときますね?

  • 作者: BSジャパン,若林正恭,西加奈子,朝井リョウ,長嶋有,加藤千恵,村田沙耶香,平野啓一郎,山崎ナオコーラ,佐藤友哉,島本理生,藤沢周,羽田圭介,海猫沢めろん,白岩玄,中村航,中村文則,窪美澄,柴崎友香,角田光代,尾崎世界観,光浦靖子,佐久間宣行
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/04/25
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

こちら、BSであっていた番組のノベライズという捉え方でいいんでしょうか。録画してもらっているけどまだ観てなくて、先に本を読みました。出演者さんの誰かが好きなら、読んで損はない一冊。

 

レギュラーかな?お母さんかな?と思っちゃう西加奈子、やっぱり変なクレイジー沙耶香、あっさり本気なナオコーラ、夫婦で出ちゃう理生たんユヤタン、ただただ聡い朝井リョウ、ぶっ飛んでる羽田圭介、仙人のような角田光代、次世代の仙人はきっと窪美澄。 

中村航とか白岩玄とか出ちゃうところが渋いですね(大好き)。W中村にはシビレました。 

 

海外文学

意識してなかったけど、国内文学ばかりになってしまいました。文アルやってるからかな、関係ないかな。

海外で言うなら、今上半期はだんぜん

母の記憶に (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

母の記憶に (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

 

 

ですね!情緒的破壊力が絶大で、週に一編ずつ読んでいるのでまだ読み終わっていませんよ!

 

 

駆け足にですが上半期のオススメでした!ねぇねぇ、どれか読んだ??

下半期も楽しく読もうな!

 

 

【関連記事】

こちらが去年の!

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2015年はサボりました><

 

2014年はたくさん読んでいたので、おすすめもたくさんあったようです。厳選して23冊って我ながらひどい。

kimaya.hatenablog.com

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