きまやのきまま屋

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谷川俊太郎さんの詩のご紹介「もし言葉が」。

言葉について 

漫画家が、漫画家を主人公にして漫画を描いて

零落 (ビッグコミックススペシャル)

零落 (ビッグコミックススペシャル)

 

作家が、作家を主人公にして小説を書いて(佐藤友哉『離昇』)

芸人が、芸人を主人公にして小説を書くように(又吉直樹『火花』)

(最後ちょっと例えがヨレた)

 

詩について書いた詩や、言葉について書かれた言葉が好きだ。

となると、寺山修司か谷川俊太郎だろうっていうことになる。

 

話は変わるけど私はnoteも書いていまして、

きまや|note

インターネットには、「書かずにすむのなら書かない方がいい」ことは、断然書かない方がいいのだろう。

「書きたい」ことでも。

日記 2019/01/18|きまや|note

と、思い至ってしまったわけなんですけれども。

とは言え私は黙らない

黙らないことを黙らないために書いている文章。

ここ数ヶ月ふんわりと思い浮かべていた詩があるので、紹介させてください。

 

もし言葉が

 

黙っていた方がいいのだ

もし言葉が

一つの小石の沈黙を

忘れている位なら

その沈黙の

友情と敵意とを

慣れた舌で

ごたまぜにする位なら

 

黙っていた方がいいのだ

一つの言葉の中に

戦いを見ぬ位なら

祭とそして

死を聞かぬ位なら

 

黙っていた方がいいのだ

もし言葉が

言葉を超えたものに

自らを捧げぬ位なら

常により深い静けさのために

歌おうとせぬ位なら

 

谷川俊太郎詩選集1(p106)『もし言葉が』 

谷川俊太郎詩選集  1 (集英社文庫)

谷川俊太郎詩選集 1 (集英社文庫)

 

 

……とか言いながら、サブカルお喋りウーマンなのでちっとも黙れない!いつもどこかで何かを喋りすぎている!

そんな反省をしながら、この詩を噛みしめていました。

 

 

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