ミニマリストって不思議だなって
流行り物が好きなので、「ミニマリスト」の名前は前から知ってて、なんか持ち物を捨ててシンプルに生きる人らしい、なんか幸せらしい、という認識があった。
断捨離とも言うの?
ジョブズもそうだったらしいよ?くらい。
多分私が凡人だからだけど、その「持ち物を捨てて」というところに引っかかりがあった。
捨てると不便じゃないの?って、不思議。
シンプルな部屋はカッコいいけど、本棚がないと困る。
(これでも家族の中では蔵書が少ない方なんだけど…実家にも置かせてもらってる…)
あと、部屋を片付けても夫が散らかすからね…夫は多分、マキシマリスト。一人暮らしだと汚部屋になるタイプ。
個人的には、カッコいいシンプルな部屋より、コタツがあって猫がいてゴロゴロできる広ーい絨毯とソファがあって好きな時に見られるTVと
Amazon Fire TV Stickがあってほしい…となると、ミニマリズムからは遠いよね、うん私には向いてないな、と思ってた。
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』
しかし今回、この本を読んだらけっこう面白かった。
有名な本だよね?
この中に出てくる部屋は、正直やりすぎに見えるけど、、、怒り新党で見たやつとか、、、まあそれは個人の趣味なんだろう。
精神論みたいなもの、言いたいことは、なんか分かった。
私はあまり服を買い替えないから、見かねた親や夫が買ってくれたりするけど、好みと違う服がクローゼットにあったらちょっと苛々する。
こういう苛々をノイズとして排除しようぜ!っていうのが、ミニマリズムの考えの一つなんだねぇ。
それは気持ち良さそうだな。
人は「差」によって刺激を得る生き物
この本を読んで一番面白かったのが、ツイートにも書いた「慣れ」と「飽き」についてのところ。
例えば、寝ている人の回りでうるさくしたら起きてしまう。当たり前。
これは単に「うるさくなった」ということだけじゃなくて、騒音がなかったところに騒音が起こるという「差」ができたぞ!という意味で神経に伝わるらしい。
無→有という、「差」。
そしてテレビを点けっぱなしにして寝ている人がいるところで、テレビを消すと、騒音がなくなったという「差」を感知してやっぱり起きてしまう。
ほほう、確かに起きるよね。
有→無という、マイナス方向への「差」。
これらの「差」が、人間に対する刺激として捉えられているんだってさ。
ーーーつまり人間は環境の変化、「差」によってしか刺激を受けられないものなんです!だからモノを持っていても必ず慣れて、飽きてしまいます!モノが変化して「差」を産み出すことはないから!新しいモノを手に入れても必ず飽きる!飽きたモノに囲まれていると自分を損なう!だからぼくたちに、もうモノは必要ない!ーーー
というのが、この本の趣旨(だと私は読み取った)。
見栄のためにモノを持つとかいう気持ちはよく分からないので、そのへんは割愛。今だにiPhone5C使ってますけど?
まあね、確かに。
うん、でもさ。
断捨離やミニマリズムでモノを捨てまくるのって、テレビの例でいう「消しちゃう」パターンで、結局はマイナスの「差」を感知して快感を得ているだけなんじゃないの?
位相が変わっただけで、辿っているパターンは同じなんじゃないの?
それについてはどう考えているんだろうか…。
この著者さんは、ところどころで「ほしければまた手に入れる」とか「ミニマリズムは目的ではない」とか言っているので、一度ガッと減らしてしまって物質主義から脱却した上で、また買い物するのかなーと少し思った。
「捨て過ぎハイ」の害についても少し書かれていたような気がする。読み返しても見つけられなかったけど…。
捨てる=絶対の善、とは言っていないようにも、ちゃんと読めた。
そのわりに、後半が自己啓発っぽすぎてなんか嫌だった。でも、見栄やモノにとらわれている人には有効な手段なんでしょう。
モノが少ないと掃除しやすいという利点はあるし、それで人生観が変わって生活まですっきりするというのなら、アリかな。
ツッコんでるだけじゃなくて、少しは取り入れてみようかな…。
私も、一部分だけミニマリスト
やってみようかな?って思って、気がついたことがある。
私、風呂場ではけっこうミニマリスト!
使っているものは、石鹸とシャンプー。アイテム2個!
石鹸は色々買う。その時その時で、選ぶのが楽しい。
だいたいこのあたり。
↑ 香りが選べる。私が「差」を求めているとしたら、これで変化をつけているんだろうと思う。
↑ これ、へたらないので長く使えてオススメ!道の駅に売ってる。
肌が弱いので無添加石鹸ユーザーで、顔も体もこれで洗う。
(日頃ほとんどメイクしない)
石鹸なのでスポンジ使って泡立てるけど、これも敏感肌対策なだけで本来はいらない。
しっとりタイプもあるけど、私はサラサラタイプの方が使い心地がいい。
単に敏感肌対策なんだけど、風呂のアイテムは最小限だなぁと思って、それが楽だし気に入ってる。
これもまたミニマリズムなのかな?と思った!
夫がシャンプーと洗顔フォームとボディーソープを2種類ずつ使ってるので、結局風呂場はごちゃごちゃしてるけど!
タオルも、風呂上がりはフェイスタオルで体を拭く派。洗濯しやすいから。
石鹸、シャンプー、フェイスタオルの3つがあれば風呂は事足りる。
私は風呂では知らぬ間にミニマリズム実践してたんだなぁ…と面白かった。
もちろん、もっと何も使ってない人もいるだろうけど。
あとは選択の自由だしね。髪はねー、石鹸じゃない方が好き。
知らぬ間になってたわー、ミニマリスト!
でも、家具は無印良品とフンランフランと
YAMAZENをうまく組み合わせたい。
これ以上ミニマリストには、なれそうにないな(笑)
「人間をダメにするクッションなのに猫がダメになってどうするの〜もう〜〜」とか言って猫を愛でながら、座椅子に敷いた
バックジョイの上で『土管くん』シリーズとか見たいもんな。
※この本は、無料版にするならモノを捨てるルール10個を紹介じゃなくて第二章までをしっかり読ませたほうが売れたんじゃないでしょうかね。
無料版も見てみたけど、第一章だけだとグダグダでただの苦労譚みたいな…。
※もっと読みやすい、コミックエッセイのミニマリスト本もオススメ。こちらは女性で猫を飼っている方で、そんなに精神論じゃないところがよかったです。楽しく読めました!
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