映画評というより、ゆるい日記です。 映画について個人の感想です。
ロスト・イン・トランスレーション
DVDを借りて観ました。二度目なんだけど、十年前くらいに観たのでだいぶ忘れてました!
ソフィア・コッポラ
そもそも「なんでいきなり今更ソフィア・コッポラ?」って聞いたら「誰それ?」とか言われて…「じゃあなんで借りてきたん?」って聞いたら「マシュー南が出てるらしいんよ!懐かしかろ?」ってことでした。なんかゴメンなさい、ソフィア・コッポラ。
私はソフィア・コッポラは断然『ヴァージン・スーサイズ』推しです。サントラ持ってます。そして原作も好き。
実はソフィア・コッポラ最近どうなん?っていう感じで全然追ってないんですが…映像の色合いとか好きです。『マリー・アントワネット』とかも。
原作がしっかりあるやつの方がいいんじゃないかしら?とは思うのですが。
ネタバレしつつレビュー
『ロスト・イン・トランスレーション』がどんな話かというと、
若い女性(既婚・そこそこセレブ)が日本に来て異文化に触れながらも退屈で毎日ホテルでダラダラしてる話、としか覚えてませんでした。
でも見返してみたら、けっこうおじ様パートもよかったですね。中年の危機?のギスギスした妻との描写(あの偏執的なFAX!)と、日本のTV業界のくだらなさ。あ、ここでマシュー出てきました。確かに懐かしかったです。
ソフィアコッポラから見た日本人像、謎かも。
あと、記憶していたよりけっこう二人で外出してました!もっと引きこもってたイメージだったのに。
しゃぶしゃぶのお店でランチして、感想が「客に料理させるなんて!」だったり、あーやっぱり異文化なんだなぁ、と思ったり。
この時代にオリエンタリズムっていうわけでもないと思うけど、街(主に新宿と渋谷?)の描写がムーディーに仕上げられてるのが見所なのかな。
私は今『ニューロマンサー』を読んでるので、「なんか映像がサイバーパンクっぽいぞ…!」とか思ってワクワクしてました。『ブレードランナー』っぽいとも言えますね。
うーん、こういう連想が合ってるのかどうか気になります。そういう効果は狙ってるのか?

- 作者: ウィリアム・ギブスン,黒丸尚
- 出版社/メーカー: 早川書房
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一緒に見た人はなぜか「こりゃ小津安二郎の世界だねー」って言ってました。
ロストされるものは何か
この映画で分かりやすく失われていくものは、言葉の意味です。
そもそも日本人が英語の発音ダメダメに描かれているので、「唇(lip)」と「切り裂く(rip)」や「近くに(close)」と「閉じる(close)」が発音違うから通じないシーンがあって、それがお笑いポイントでもありました。ていうかあの娼婦?なんなの?
女「どうして日本人はRとLの発音を間違えるの?」男「わざとに決まってるじゃないか!あれがあいつらのジョークなのさ」
みたいなやり取りもあって、あぁやっぱり世界的に日本人の発音って駄目って思われてるのね…と悲しくなりました。(私も超苦手です)
あとは、いくら日本に来ていても遊ぶのが多国籍なクラブじゃ色々ロストするよねそりゃ、という感じ。女の子の方は寺に行ったり生け花したりしていましたが、感想は「私、全然分からなかった」だし。
それにしてもスカーレット・ヨハンソンよ
ちょい古めの映画を観ていて「この子可愛い〜誰〜?」と思って調べたらスカーレット・ヨハンソンだった、っていう現象5回目。
— きまや (@kimaya4125) 2014年10月5日
『ゴーストワールド』と『真珠の耳飾りの少女』と『ママの遺したラブソング』と『ブーリン家の姉妹』でも調べたのに…。なんか毎回すごい可愛い!と思うんだけど、2000年代のスカーレット・ヨハンソン顔が確定してなくないですか?私があの手の美人を判別できないだけ?
スカーレットさんの代表作って何になるのかなぁ。私アクション観ないから、ナンタラーズは分からないしなぁ。
なんにせよ、『ロスト・イン・トランスレーション』おすすめです。観る時は、ソフィアコッポラ何を考えていたんだろう?と考えてみると面白いかもしれません!
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