きまやのきまま屋

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はてな題詠「短歌の目」、10月も参加します!〜そうして命切り刻み跳べ

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photo by GraceOda

 

はてな題詠「短歌の目」

1. 上様 匿名を「上様」とよく言われてた 街の真ん中、地下の寿司屋で

 
 
2.まれ 君が寝て僕が起きてて寄り添ってこんな生活まれで貴重で
 
 
3.ピアノ 放課後のグランドピアノの下で寝てたからあの子の指は知ってる
 
 
4.星座 燃えるクズ見ては星座を創り上げそうして命切り刻み跳べ
 
 
5.々 日々ならば記録してある写真あるけれど失くした記憶はどこへ
 
 
6.G 弦の音(ね)が好きで始めたバイオリンG線の圧と弓持て競え
 
 
7.眠 いつまでも眠れる布団に横たわり好きな曲だけ聴いていたいよ
 
 
8.紫 空の青よ全部が君の好きなあのイミテーションの散る紫へ
 
 
9. ひたひた 迫る日に押し寄せる夢ひたひたと今を濡らして今も生きてる
 
 
10.【枕詞】秋の田の 秋の田の稲穂を揺らしねこじゃらしだけ取って行く三号線沿い
 
 
 
 

あとがき的な文章

半年くらいこの企画に参加させていただいていて、「やっぱり短歌は難しい…」とTwitterで呟いていたら、はてなの他の企画で『短歌に悩んでいる人』として名指しで晒され「どーでもいい悩み」と評された私が来たよ☆
いや、そんなメンタルにくるほどには悩んでないから!!(そんなひどいこと言われたわけじゃないし、「真面目すぎて面白くないよねー」みたいなことは言われ慣れているので、いいけど)(しかし文芸とは、何ぞ?)(私の魂の危機がいつだったかなんて、誰が知っている?)
 
 
悩むくらいなら投稿を辞めてもいいのでは…と優しいアドバイスいただいたりしたけど、よくよく考えてみたら私の「難しい」は「知らない」に根ざしていて。
じゃあ知ればいいんじゃん、ということで何冊か本を読んでみた。
「短歌を読んだことも詠んだこともないけど、やってみたら天才だった!」っていう漫画的な展開はない、ということは分かったからね!
 

読んだ本3冊

かんたん短歌の作り方 (ちくま文庫)

かんたん短歌の作り方 (ちくま文庫)

 

 

 

結婚失格 (講談社文庫)

結婚失格 (講談社文庫)

 

ちなみにこの↑ツイートした後、なんか戸惑うことになってた。2日ほど追われてた。中の人なのかご本人なのかは不明…。

『結婚失格』はそんなに短歌の話じゃなくて、結婚(というか離婚)についてのエッセイ風フィクション、かつちょっと書評。ほむほむと長嶋有が好きだから面白かった。
 
 
『かんたん短歌の作り方』はアプローチがかなり個性的だけど、根本的な書き方について勉強になった。でも短歌について変わった思想を入れたくない人は読まないほうがいいかもしれない。
ていうかカトチエ…!小説家のイメージしかないけどここ出身だったんだ…! 
あのころの、 (実業之日本社文庫)

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あと、これら10首を書きつつ 
短歌の友人 (河出文庫)

短歌の友人 (河出文庫)

を読んでた(まだ読んでる)。
こちらはガチの歌論集なので、フィクションより評論の方が読みやすい人はこちらがオススメ。時代と照らし合わせながら現代短歌を深く考えていて、伊藤整文学賞を受賞している。
これを読んでいて、私は「棒立ちの歌」を読むとはっとするんだな、ということが分かった。本流ではないんだろうけど、好みとして。
自分ではっとできる短歌を作りたい。そう思った。
 
 
【追記・読了した&もう一冊読んだ】

 

 

 

短歌ください (ダ・ヴィンチブックス)

短歌ください (ダ・ヴィンチブックス)

 

 

 

 

 

 
【先月の短歌】 
 
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