映画のこと
映画『私の男』が気になっていたところ、こんなニュースを知りました。
『私の男』モスクワ映画祭で作品賞&男優賞W受賞の快挙! - シネマトゥデイ
邦画がモスクワ国際映画祭で最優秀作品賞を獲ったのは15年振り、最優秀男優賞を獲ったのは31年振り(二人目!)だそうです。
まず作品賞を獲った熊切監督についてはこちら、熊切和嘉 - Wikipedia。
田口ランディの『アンテナ』を映画化した方だったんですね。最近では瀬戸内寂聴の短編が原作の映画『夏の終わり』が話題になっていました。
そして男優賞の浅野忠信さん。最近大活躍ですねー。こないだまでドラマがあっていた『ロング・グッドバイ』は…浅野忠信と古田新太でギリギリ成立していたような気もするんです(小雪もよかったけど。綾野剛がもっと出てればもっとよかった)。
渡辺あや的にどうだったんだろう、あの終わり方。
原作のこと
ちなみに私は『私の男』の原作のファンでして。桜庭一樹の第138回直木賞受賞作ですね。これがめちゃくちゃ濃くて、面白い。
淳悟ーーー!!!じゅんご大好きです。生まれ変わったら花になりたい。
話の構成としては現在→過去に流れていくんですが、その遡る過程で明らかになっていく秘密の重さに息を飲みます。しかも秘密一個じゃないし。それを隠すためにまた重なる秘密…ミステリっぽい雰囲気です。最後にまさかまさかの秘密があって、それを知ってから現在の主人公に思いを馳せると…けっこうぞっとします。
最初は幸せな花嫁のファザコン物語かと思っていたのに、だいぶ濃いじゃないか…。
淳悟は最初の登場シーンからクズっぷり全開でカッコイイ。
この濃密な雰囲気を演出するために桜庭一樹は、『私の男』執筆中ずっとイエモン聴いてたって何かで読みました。ソース不明なので自信がないのですが…。読書日記のどれかだと思います。どのアルバムだったのかな。
桜庭一樹はラノベだけじゃないぞー!という作品です。力入ってます。
映画を観に行きたいと思いつつ、『私の男』は近所の映画館でやっていないので時間が作れなくて困っているところです。ユナイテッド全館でやってほしい!
これを機に上映館が増えたり、せめて上映回数が増えたり期間延長してくれないものか、期待しています!まあ多分DVD買うので、映画館にこだわってないんですが。
きまやでした。
botもあるよ。
男の人にはきっとそれぞれに体臭のようなものがあるんだろう。この匂いがないと一時も生きていけないような気がしてしまって、いまいっしょにいるのになんだかもうさびしくなる。
— 私の男bot (@My_man_bot) 2014, 6月 28
腕につつまれたままでそうっと回って、胸に顔をうずめた。おとうさんは痩せていて、胸板が硬い。そこから雨のような、霧のような、湿った匂いがする。
— 私の男bot (@My_man_bot) 2014, 6月 29
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