なぜか踊りだす人たち
映画を見ていると、たまに「なぜそこで踊りだすんだ!?」ということがありませんか、私はそれが好き。(インド映画に限らず)
ミュージカルを観ていたつもりではなかったのに、なぜか始まるショータイム!
楽しかったり嬉しかったり悲しかったり、色々な感情表現の一環として踊り狂う役者さんたち。
これは日本人には馴染みの薄いものかと思うんですが、この「ダンシングタイム」がいいアクセントになっていて素敵!!と思う映画がいくつかあります。
と言っても、あまり集められなかったので、情報があったら教えてほしいです!
バッファロー’66
監督・脚本・主演・音楽ヴィンセント・ギャロ。
「最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた」。
こちら有名ですね。クリスティーナ・リッチがボウリング場で踊りだすさまがとてもキュートです。
会話の途中で踊りだすので自己紹介的な意味合いなのかなと思うんですが、どうなんでしょう。
設定ではクリスティーナ・リッチはダンスを習っています。どちらかと言うとレッスンクラスでは落ちこぼれのようですが、「その人にしか踊れないダンス」という点で素晴らしい。
ダンスにはもちろん技術も必要なんだと思いますが、それを上回る気合を感じます。いや、ダルそうに踊るんですけどね。ぽっちゃり体型なのが、更にいいです。
プライムビデオにありますね。
8人の女たち
監督・脚本フランソワ・オゾン。
知らずに観たんですが、こちらはそもそもミュージカル仕立てでした。
この映画でも、打ち明け話の果てに女たちが踊り出します。その脈絡の無さにびっくり。でも心情表現としてはなかなか見もの。人(役柄)によってダンスもかなり違う!
歌がついているので歌詞にも注目です。そしてなぜか全体的に無表情。フランス流のユーモアでしょうか…?
でもこれ、内容は密室殺人ミステリーなんですよね。
国際的な評価が高く、2002年のベルリン国際映画祭で、8人の女優全員に銀熊賞が与えられたそうです。
有名女優さんばかりなので、衣装も豪華で楽しい。
G2演出で日本語版の舞台にもなってるようです。観たかったなぁ。
地上5センチの恋心
こちらもフランス映画。原作はエリック=エマニュエル・シュミット。
『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』で有名になった監督の、ラブ・コメディ。
これが楽しいんですよね〜。5センチどころじゃなくかなり浮き上がっている主婦・オデットが妙に可愛い。
そもそも毎日のようにステップを踏んでいるオデットが、息子たちにのせられて「もう逆らえない!」と言って踊りだすシーンがいいです。
人生、歌って踊って楽しんでなんぼ、と思えるシーン。
作家本人とファンの交流の話なので、小説好きの人に特におすすめの映画です。
すごく印象に残っている3つでした。でも、もっとありますよね?人が踊りだす映画。探していきたいです。
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