Webライター本かつクラウドソーシング特化
こちら、読みました。
著者さんはお子さまがいらっしゃる京都在住の主婦で、ライター業でバリバリ稼いでいるという、私より4歳下の吉見夏実さん。※個人的なつながりはありません。
監修が『ブログ飯』の染谷さん。
私がクラウドソーシングに登録したのは2013年2月なので、ライターとして先輩でいらっしゃいます。著者さんが登録したのは2012年9月だそうです。
そんなに時期は変わらないように見えて、収入は…雲泥の差><
私の現状を言うと、引き続きライター業でお仕事いただいています。でもクラウドソーシングは、今年の2月以降使っていません。
他の仕事が増えたからというのもあるけど、クラウドソーシングがうまくいかなかったから辞めたと言えるのかも…。
パートに出ていた頃以上の報酬はいただけているので、不満はないのだけど。クラウドソーシングで20万なんて稼げるとは、正直思えないけど。
先輩で、うまくいっている人の話を読めるのはとても貴重。
ライター本はいくつか読んでいても、クラウドソーシングに焦点を当てているのは珍しいと思います。
ってことで、うまくいかないままなんとなく卒業した身としては、読むしかないよね!
読む前に知りたかったことは
- クライアントとのコミュニケーション術
- サイトの活用法
- 報酬の上げ方
の3つ。
クラウドソーシング使っててうまくいってなくて、ってなると気になるつまづきポイントですよね?!
結果、だいたい知れた感じです!
でも、やっぱり人によって違うんだなぁ私はこんなことしてないしできないよ、と感じることもありました。(「できない」って言っていたら20万は稼げないよ、というツッコミは置いておいて)
ライターあるある満載でおもしろかったんですけど、とりあえず上記の3点について書かれていたことの感想を。
ネタバレあまりなし、私の思ったこと中心に書きます。
クライアントとのコミュニケーション術
思っていたよりくだけた感じでやりとりしてもよかったんだなぁ…。実際にクライアントに送ったメッセージ、提案などが載せられていて面白かったです。普段は見られないものなので。
「クライアントにどこまで顔文字を使うのか問題」、答えとしては、キャラによってはけっこうアリ!という感じ。著者さんはバリバリ使っているようです。20代女子ならむしろ使おう!30代も、普段から使う人なら大丈夫かも。
「クライアントに積極的に質問していこう」と書かれていました、が、これはちょっと意見の別れるところ。
もちろん、書く前のすり合わせがうまくいく=良い記事が書ける、という面は大きいです。けれど、クライアントによっては返事が遅いことがあるので(というか私のクライアントに多かった)、毎回質問をしていると仕事が進まない…ということになりかねない。
朝イチ依頼もらって、午前中のうちに質問をまとめてメールして、回答が次の日の夕方、とかザラにあります。
依頼したらその後放置、っていうクライアントけっこういるんです。
なので、吉見さん方式でガンガン質問していくなら、「今から資料を確認して、一時間後に質問をします! 」など前フリのメッセージを送るといいのかな、と。
それか、並行してたくさん仕事を取っておくか。返事が遅いクライアントからのリピートは受けないか。
私はそういうことをしなかったことが敗因だな…と思いました•。・゚・(ノД`)・゚・。
また、クライアントとの雑談についてはおおいに賛成なのですが、盛り上がりすぎてメッセージの8割が雑談になった経験があります。納品メールにめっちゃ時間かかるので、結局こちらに負担が…。
何事も適度さ大事。
でもとても話が合ったので、またメールしたい(もはや友達感覚)
サイトの活用法
1〜3章は、ライターとして大事なことがしっかり書かれていて、特に3章「稼げる人がやっている、『早く書く/原稿の質を上げる』習慣」が濃かったです。
これやってない人いたら大変!今すぐやって!っていうくらい。
サイトについては4章から、プロジェクトにどう提案するか、採用されてから揉めた時の対処、地雷クライアントについてなど。ここは目新しいものはなかったです。けっこう入門編。
つけ加えたいのが、「大きめの企業が春に出す、まあまあ単価のいい小さめのプロジェクトは、新人研修に使われていることがあるので気長に付き合おう」ですね!
1日経つと担当者の言うことが変わったり、そもそも急に中の人が変わったりします。
昨日までくだけてメッセのやり取りしていた人が、編集会議を経てきたな…!みたいな固い口調で前言撤回したり、女同士で内容を考えてたのに急に中の人が男性になって根本的な駄目出ししてきたり。
担当者が若そうなら特に注意。
クラウドソーシングで文章を集めてくる研修でもやってるのかな…?5月とか。
条件の悪い話ではないけど、ガッツリ組み合うと消耗します。まさにp151「クライアントにも初心者がいることを忘れないで」の状態かつ、上司からの無茶ブリに戸惑う状態にまで付き合わなきゃいけないので、大変です。
私は、春に新規クライアントは受けません(笑)
この場合p241「クライアントに教える手間も報酬に変えられる」テクニックは通じないからですね…。
担当者が信頼できる人かどうかで受けるかどうかを決める、という点に激しく同意。
結局やる気になるかどうかって、対人関係に左右されますからねー!
あ、第5章を読んで、自己PR書き換えなきゃ…!と思ってます。あと、得意分野が育ってない。これも私の敗因(;д;)
報酬の上げ方
最終的にはクラウドソーシングを卒業して直接受注にした方が、報酬自体は上がります。これ真実。
ただ、その仕事の取り方が私と違ったので、こういうところも個性が出ますね。
クラウドソーシングにいながら報酬を上げるには、信頼関係を築いてから交渉をする。ということが書かれていました。これ正論。
信頼関係はとても大事。
あとは、リピートしてもらえれば勝手に報酬は上がっていくものです。よっぽど上がらない場合には私も交渉をしましたが、「社内規定で決まっているから無理TT」みたいなお返事も多かったです。
そういう時はお互い求めているものが違うということで、スムーズにリピートを断れます。
営業をしなくていいクラウドソーシング(その分手数料を払う)で、営業できる人ほんと強い、と思いました。いや、まさにここが努力の違いなんでしょうね。
つまり、読んだらいいよ
Webライターをやってる人、その界隈にいる人なら読んで損はない一冊でした。基本を押さえている感じなので、初心者さん向け。
成功本のわりにポジショントーク少なめ。
わがまま言わせてもらえるなら、2013年に読みたかったよ…!
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そして監修者の染谷さんから、カットされた30ページ分が公開されています!太っ腹!
情報の扱い方についてのところが、特に勉強になりました。
#Webライター本 の書評書いてくれたみなさま、特典PDF(泣く泣くカットした30ページ)の原稿直リンクも張ってもらってOKですよ https://t.co/oFbq9aXLTQ
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クラウドワークスを使うなら、アプリが便利です!私も使っています。けっこうアプデもあっていて、力を入れているなーという印象。
通知をオンにしておけば、クライアントからのメッセージを見逃しませんよ!
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