今までに本を読めなくなったことが二回ある。
新卒で一人暮らしをしながら働いていた時と、病気で入院して手術して退院したら元夫とガチ喧嘩して鬱になった時だ。
基本的に私は現実逃避もかねて読書をする傾向が強いので、
戻ってくる現実がつらすぎて耐えられない…と脳が判断したら、本を読まなくなる。
その前年は300冊読んでいても、どんなに図書館が近くにあってそのためにその家を借りたのだとしても、読めなくなる。
一度目の時は、一年の間に母が貸してくれた新刊を一冊しか読まなかった。ラストで号泣した。そして仕事を辞めた。

- 作者:小川 洋子
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 文庫
二度目は、実家に帰って療養していて、そのへんに転がっていた知らない作家の分厚い本を読んだ。
めっっっっっちゃくちゃに面白かった。ただただ面白かった。
本が面白かったから、ご飯の味が分かるようになった。
ここから海外のSFを読むようになった。
【参考記事】
色々と乗り越えた感じはあるので、もう多分、読まなくなることはないだろうと思っている、けど、
最近文庫になっていたので読んだ『悲しみの秘儀』がとても良くて
若松英輔『悲しみの秘義』読了。悲しみと慈しみ、書くことと読むことについてさまざまに26のエッセイ。これとてもよかった!『見えないが存在する、そうしたものが、私たちの人生を底から支えているらしい。(p23)』
— きまや (@kimaya4125) 2020年1月10日
表紙かわいい pic.twitter.com/PVEdEkQOLt
— きまや (@kimaya4125) 2020年1月12日
同じ作者の、こんな本を見つけてタイトル買いした。
まだ読んでいない。また本が読めなくなったら今度はこれを読もう、と思う。
ちなみに今現在は一瞬だけ死ぬほどバイトが忙しくてほとんど読めていない…オースターの新刊を買ったので、これを読むまでは死なない。
オースターの新刊を読むまでは死なない、を合言葉にここ10年くらい生きていて、わざと新刊を読まないようにしている時期もあって、ただ「オースターも柴田元幸も私より先に死ぬんじゃない?」ということに気が付いて戦慄している。
だれかたすけて。。。いや、私たちには町屋良平と彩瀬まると藤井光がいるんだけど。海外でこんなにハマれる人はまた見つかるだろうか、いや、そういえばまだマキューアン生きてた。
【関連記事】
最近おもしろいと思った、読書についてのツイート。
https://twitter.com/lemon___hh/status/1238484283284574208
「ゲームしてないで本を読め。まんがでもいいから」の下に「まんがなんか読んでないで活字の本を読め」その下に「小説なんか読んでないで論語を読め」みたいな石が積み重なっている山の上に、私たちの子供世代が「プレイ動画見てないで自分でゲームしろ」の石を積むとは思いもしなかった。
— 大西科学 (@onisci) 2020年3月15日
それでは、またね。
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