このブログではよく本を紹介しているので、そのリンク経由で買ってくださる方が日々いらっしゃいます。
どういう本が買われているのかレポートを見ることはできるんですが、なんとなーくしかチェックしておらず。
そこで改めて、2016年に売れた本を集計してみました!
ランキング形式で1~20位まで紹介します。多いよね。でも同じ冊数のがいっぱいあってさ…。紙の本とkindleは合算しています。
お付き合いください^^
1位 『しっかり!まとまった!文章を書く』
これは、11月に書いた
文章術のおすすめ本を15冊紹介するよ【文章・アイディア・日常・創作】で紹介させていただいた文章本。一番上に載せたし、個人的にも大プッシュだったので注目していただけたっぽい。ダントツの一位でした。
本の帯にもあるように「短くしか書けない人の文章術」です。分かりやすく、具体的に、起承転結をつけて、しっかりまとまった文章を書けるようになるための本。
自分には描写力がないと思っている人、どうしても文章がそっけなく終わってしまうと悩んでいる人におすすめです。
私もかなり勉強になった本なので、一番になっててかなり嬉しい!
私は趣味でたくさん読んでますけど、これ一冊をじっくり読み込むだけで日常の文章対策って 終わりじゃない?と思いますよ。前田安正、分かりやすい。
2位 『女の残り時間』
こちらは、2015年に書いた
亀山早苗さんのルポルタージュ2冊ご紹介。婚外恋愛に注意です。で紹介した本。
このタイトルがさ、心締め付けるよね……。副題はそんなに良くないけれど。
内容は40代女性のドキュメンタリーで不倫の話なので、もしかしたら、悩んでらっしゃる人が買っているのかなぁ。こういうのを読むと、辛いのは(悪いのは)自分だけだと思わないでいられますしね。
ちなみにこれ系統は、後でもけっこう多めに出てきます。男性目線の方も買われています。
3位 『一九八四年』
![一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41ZAgdWin2L._SL160_.jpg)
- 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/07/18
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 38人 クリック: 329回
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はい、不朽の名作。こちらはけっこう前の記事、2014年に書いた
【読書】SF小説の傑作まとめを個人的にまとめてみました。 の中で一番上に載せていて、色々な本の元ネタになっているよー面白かったよ-!と紹介していました。
『1Q84』と『ゴールデンスランバー』の元ネタと言われると気になりますよね!な一冊。
SFディストピア小説の代表です。SF初心者ならこれから読め!という感じですね。
ここから同数で3位が続きます。
『ニューロマンサー』
あれ、こちらは未読です。持ってます積んでます。有名ですよね。文庫版でも、装丁が二種類あるんですね。
『ニューロマンサー』は、2014年の夏に本屋に行ってフェアを見つけて書いた
PSYCHO-PASS サイコパス『紙の本を読みなよ』フェアに行ってきました!という記事でちょこっとだけ紹介していました。
この記事の時点でも積み本って言ってる…。確か、ちょっと読み始めて取っ付きにくくて放り出した気がします。入り込めたら読めるんだろうけど…。
ホーガンの巨人シリーズの2,3作目

- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1981/07/31
- メディア: 文庫
- 購入: 20人 クリック: 210回
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ホーガンのいわゆる「巨人たちの星シリーズ」から、第2作と第3作が並んでます。個人的には『ガニメデ〜』が好きかな。巨人がね、巨人がとてつもなく優しいのよ…。続けて読むととてもハマります!
細かいところを忘れてしまってるだろうし、読み返したくなってきました。
『造物主(ライフメーカー)〜』のシリーズ2冊

- 作者: ジェイムズ・P ホーガン,James P. Hogan,小隅黎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1999/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 14回
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ホーガン多いね…?この2作品は未読です!紹介もしていない、でもブコメでおすすめいただいたことがあるから、チェックはしてまして。
ホーガンについて私は、『星を継ぐもの』が読みにくい難しい…な記事
からの、二度目のチャレンジで読めたよめっちゃ面白かったよ!な記事
と、段階を踏んで紹介したから興味を持ってもらえたのかも?と思います。
『猫にかまけて』
猫エッセイについての記事を書いたのですが、
中でも一番人気が町田康。これはシリーズになっていて、第一作目です。(最近第四作目を買いました!読んだら追記します)
角田光代と保坂和志もおすすめなんですけどね。あ、笙野頼子も意外といいんですよ猫本!
愛玩動物としての猫ももちろん個人の好みなので全然いいのですが、町田康と笙野頼子は保護猫活動までしちゃっているのがいいなと思っています。苦労もありますけど。
保坂和志は苦労感はない、ように見せかけて野良猫をものすごく面倒見てますね、ずっと。
ここまでが3位です。あとは全部、同じ冊数。
10位 『俺俺』
や、やっと現代日本文学がきましたね。星野智幸は好きだけど、これが最高かと聞かれると、真ん中くらい!って答えます。
これは…日常破綻系、かすかに近未来ディストピアでしょうか。途中なかなかぞくっとします。アイデンティティ崩壊。
映画にもなったので有名ですよね。
個人的に星野さんなら『夜は終わらない』が好きです!読み進めると、どんどん意味が分からなくなりますよ!(褒めてる)
20歳の自分に受けさせたい文章講座
20歳の自分に、ということだけど、いつだって今より若い日はない。ということで今からでも読みたい一冊。文章本の記事で紹介しています。
ただ、20歳時点だとちょっと難しい内容の気がします…。社会人向けのような。
著者は、あの『嫌われる勇気』を書いた古賀さん。元は文章指南を書く人だったんですよね。そりゃ『嫌われる勇気』の文章も読みやすくなるわけだよ。彼のnoteが面白いです。
語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング
あれ、これ私は紹介していませんね。石黒圭は紹介したことがあるけど、積み本だし…。
『文章は接続詞で決まる』を読まなきゃ!せっかく買ったから!
「読ませる」ための文章センスが身につく本
こちらも、文章本の記事からの一冊。1位の本のすぐ下で紹介していた本です。例文が分かりやすくて、「スラスラ読める文章を書くための練習」という感じ。文章の読みにくさをどう改善していくか?について詳しく書かれています。そして心意気がいい。
「自分の中で確信していること」を書くことこそ読む側に対するマナーなのです。(p29)
言葉コスプレは、ネット時代のコミュニケーションを円滑にする役割があるといえるでしょう。(p221)
ネットの文章や原稿について触れられているので、物書きさん向けですかね。
読書について
これは岩波文庫版と、光文社古典新訳文庫版があります。合算しています。
私が読んだのは、光文社古典新訳文庫の方です。読書全般についてのエッセイですが、文章本の記事で紹介しています。
感想としてはもう、ショーペンハウアーまじクール!
そしてこちらはほしいものリストからいただいた本でした♪ ありがとうございます!
『星を継ぐもの』

- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1980/05/23
- メディア: 文庫
- 購入: 207人 クリック: 2,160回
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シリーズ最初の作品なのに、後の作品よりも冊数が少なめな不思議。
すでにこれは読んだよって人が多いんでしょう、きっと。ラストのカタルシスはくせになりますね。
ていうか全体的に『巨人たちの星シリーズ』はよく買われているのに、次の『内なる宇宙』は買われていないっていうのが、うん、分かる。
ちょっとあれだけ毛色違うよね。ファンタジー色というか。私はダンチェッカー萌えしながら楽しく読めましたけど。
『虐殺器官』
2017年2月から映画が始まる『虐殺器官』。SFの記事で紹介しています。いわゆるProject Itohね。
『ハーモニー』『屍者の帝国』と続くみたいですが(まだ上映されてないよね?あ、ハーモニーはされてた?)、画面で観るなら『虐殺器官』が一番面白そうかも、と思います。(エグいのは映像では苦手です…)
『know』
創世記機械
この2冊、私まだ読んでないです。不覚。まだまだSFに詳しくなれてないですね……。ていうかまたホーガン。
婚外恋愛
ここからまた不倫本が……亀山さんの代表作とも言えるこちら。
私は読んでないんですけど、『女の残り時間』などをAmazonで見たら関連書籍で出てきます。
こちらの方が新しいから、何か新しい情報が載っていると思う人が多いんでしょうか。いや、不倫に情報も何もないけど(あるのか?)
不倫の恋で苦しむ男たち
これも紹介していない本ですね。男性目線の不倫本。
男性目線では、私は『妻と恋人 - おぼれる男たちの物語 』を紹介したんですが、こちらの方が売れていました。
この本には姉妹本?として女性目線の『不倫の恋で苦しむ女たち 』もあります。どちら目線も書く亀山さん。
まとめ的に考察
というわけで、同じ冊数売れた本がたくさんあったので、たくさんご紹介しました。合計20冊になりました。だいじょうぶ?ついてきてくれてます?
けっこう、紹介していない本が売れていることが多いですね。関連書籍が多い。
そしてこのブログの3本柱は「文章術・SF・不倫」だということが分かりました…。
ていうか「元新聞編集者たち、ホーガン、亀山早苗」ですけど。
こんなに不倫本が、というか亀山さん本が売れているとは思ってなくて驚いてます!一記事しか書いてないのに。
不倫ねぇ…めんどくさそうですけどね…。
ただ、切羽詰まってたりドツボにハマってしまったりした時にドキュメンタリー本を読むのは、いいと思います。いったん客観視しましょう。
そういう意味では文章本も、悩み解決につながるものですね。
ホーガンが私のブログから買われている現象については、よく意味が分かりません。こんなきまやでも読めたのか、よし読んでみよう、なのか、結局は名作揃いだから、かな。
個人の趣味読書では現代日本フィクションを多く読んでるんですけど、あんまりそっちは知られていない?紹介が足りてないでしょうか?
ツイッターで読了報告していますよ!
最果タヒ『きみの言い訳は最高の芸術』読了。ブランキーを知った時には既に解散していたという年の差や、考え方の違いで共感できないことが多いけど、思考を辿ればおぼろげに見える感じの距離感。違いが分かるだけでも面白い、と考えるのがいいんだろう。
— きまや (@kimaya4125) 2016年12月25日
米澤穂信『いまさら翼といわれても』読了。短編集、まやかの二編がよかった。辞めてすっきり。そして表題作、これからどうしたらいいのか迷うところで今後の物語が大きく動きそうな気配。
— きまや (@kimaya4125) 2016年12月31日
秋吉里香子『絶対正義』読了。正義を突き詰めすぎると毒になる、ということを理解していない杓子定規のように見せかけたSプレイ女の話だった…!いやーな気分になる終わり方がさすが。
— きまや (@kimaya4125) 2017年1月12日
木村友祐『野良ビトたちの燃え上がる肖像』読了。浮浪者が助け合って暮らしている中で異様な法律ができ景気が底堅く?、河川敷に人が増え野良ビトと呼ばれ排除される。焼き討ちをドローンが撮影する。悪夢の中、猫が救いか…。
— きまや (@kimaya4125) 2017年1月13日
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